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2017年10月4日発行●メールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」第9号
こんにちは、シブガキです。このメールマガジンは「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」をご購読されているみなさんに、ATOMについての情報をお届けしています。
22号の左肩ディスクの山場が終わり、23号、24号と左腕の動作確認をしながら組み立てを進めておられると思います。そして来週の25号で左腕が完成し、ついに26号(10月17日発売号)から右足の製作に突入します。
といっても26号はサーボモーターの号で、組み立て作業はありません。これから始まる足の組み立てスケジュールと、新たな作業(サーボモーターとハーネスの接合部にテープを貼る作業が加わります)の説明という内容ですので、ちょっと一休みという感じの号になります。
この26号と同じタイミングでお送りするメールマガジン第10号(次号)は、先日のアンケートでお聞きしたみなさんの疑問点に「まとめてお答えする特集号」にする予定です。お答えするのが難しい質問もたくさんあるのですが、ギリギリまでお答えします。
【 目 次 】
01…左腕の動作確認でエラーを出さないために
02…チェックスタンド大変身企画のアンケート結果発表
03…4コマ漫画「ATOM製作記 その5」を配信します
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01…左腕の動作確認でエラーを出さないために
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23号、24号、25号と左腕の動作確認が進んでいますが、16号で動作確認を一気に行った右腕に比べ、余裕を持った工程となっています。マガジンでもエラー対策を詳細に解説していますので、是非参考にしてください。
こちらのメールマガジンでは、右腕の動作確認時と内容が被ってしまうのですが、改めてポイントをかいつまんでエラーの対処法を説明したいと思います。まず、基本的な部分でのチェックポイントが3つほどあります。
▼基本的ミスのエラー対処法▼
●サーボモーターとハーネスが正しく接続されているか?
サーボモーターとハーネスをキチンと接続する作業。回数も重ね、“もう慣れているから大丈夫”と思っていると、うまく接続できていなかった、ということも。
動作確認で全く動かずエラーが出る場合は、まずこのミスを疑いましょう。この接続部分が甘いまま(その場合、ID書込みが未完了であることが多いです)、動作確認しても状況は改善しません。
■写真を見て確認■
●ID書込みが完了しているか?
各サーボモーターのID番号につまみを合わせ、「動作確認」ボタンを押しても動作せず、エラーが出るようであれば、ID書込みが完了していない可能性が高いです。各サーボモーターのID書込みを行った号のマガジンを参考に、改めてID書込みを行ってください。
■ID書込み作業号はコチラ■
ID9(左ひじ)18号/ID7(左肩)21号/ID8(左上腕)24号
●ちゃんと動作確認のボタンを押していますか?
右腕の動作確認時に、間違って「ID書込み」ボタンを押しておられる方が、かなりいらっしゃいました。確実に「動作確認」ボタンを押してください。
次に、右腕の動作確認時によく問い合わせをいただいたエラーについての対処法です。
▼動作確認ボタンを押すと少し動き、途中で止まって出るエラーの対処法▼
少し動いたが途中でエラーになる。このエラーを克服する原則が「切り欠きの原則」です。これは右腕、左腕に共通するエラー対策です。
・サーボモーターの0点(白い点)
・サーボホーンの切り欠き(ID7は肩ディスクの切り欠きですね)
・4点でビス留めする樹脂パーツの切り欠き
この3つを合わせれば(ID7は2つ)、正しい関節の動きをします。 23号マガジンP8の[ア]、24号マガジンP12の[ア]の項目をよく読んで確認してください。
この3つのうち、ひとつでもズレていると、人間でいうと脱臼をしている状態です。脱臼した状態で、関節を伸ばしたり曲げたりされたら、人間でも(ATOMでも)イタタと(エラーを出す)ことになるわけです。
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02…チェックスタンド大変身企画のアンケート結果発表
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メールマガジンの第7号で行いました「チェックスタンド大変身企画」のアンケートですが、みなさま本当にご協力ありがとうございました。応募総数が約900通と、たくさんの方からご返答をいただき、編集部一同感激しております。
早速、チェックスタンド大変身企画のアンケート結果を発表したいと思います。まずは第5位から。
第5位■ものまねATOM(約150票)
ATOMに話しかけると、話しかけた言葉を瞬時に声を変えて、オウム返しで発声するというものです。おもちゃ的な機能より、実用的な機能を求めておられる方が多いのかな? と、感じました。
「孫と遊びたいので、物まねはいいアイデア。うちでは孫がATOMが裸で寒そうだということで、今はガウンを作って着せています。寝顔なので、子守歌を歌わせてみればいいかも(富山県・男性)」。子守唄を歌うATOMはステキですね。ガウン姿も見てみたいです。ガウンと聞くと、石原裕次郎を想像するシブガキです。
第4位■ATOMのお手元スピーカー(約190票)
テレビやラジオのイヤホンジャックとATOMを有線で繋ぎ、お手元で音声を聞きやすくするスピーカー。編集部ではこれが本命だと思っていたのですが、意外にも4位。有線ではなく無線で繋げるようにしてほしいという意見を、たくさんいただきました。
「TV側に発信機、ATOMで受信。有線は邪魔です。これを作りたいです。質問が一点。同じ色のビニール袋に入っているネジは同じネジですね?(東京都・男性)」はい、同じネジです。
「スピーカーをキッチンで使えれば嬉しいと思っているのですが、有線ではキッチンからリビングまで繋ぐのは難しいと思われます。このような離れた場所でも使えるように、是非無線への変更をお願いします(大阪府・女性)」確かに、その方が便利ですね。
第3位■ATOMテレビリモコン(約200票)
ATOMの背中にテレビリモコンを搭載するというもの。テーブルの上で行方不明になりがちなリモコンも、ATOMの大きさなら見失わないはず。というアイデアでしたが、みなさんの家では行方不明にならないのかな?
「音声認識でTVチャンネルが変えられたらいいな(滋賀県・男性)」確かにそういうリモコンありませんね! ビジネス・チャ~ンス! 「ATOMのTVリモコンに予約機能を付けて、その5分前に注意を喚起してくれるようお願いします(千葉県・男性)」いたれりつくせり。
「テレビリモコンで、押した操作をアトムの声で言うようにすると、可愛いし、目の不自由なお年寄りでも使えて良いと思います(兵庫県・男性)」兵庫県なら“サンテレビ!”とか、ATOMが言うのですね。私も欲しいです。
第2位■ATOMのBluetoothスピーカー(約350票)
Bluetoothという、スマートフォンなどに搭載されている、無線通信規格に対応したスピーカー。スピーカーだけでなく、Bluetoothを使ってATOMにいろいろさせてみたいという方が多かったです。
「ATOM本体とbluetoothで接続し、本体と人のユーザーインターフェースを遠隔で行える端末機のようなもの(大阪府・男性)」チェックスタンドがATOMのリモコンになるんですね。
第1位■ATOM人感ライト(約500票)
暗い部屋や廊下などに置いておくと、センサーで人の動きを感知して自動的にATOMが発光するライト。圧倒的に人気だったのが、この人感ライトでした。間接照明風のカッコいいものがいい、というご意見や、やっぱり目が光らないと! という意見までさまざま。
「ATOMをごみ集積場のカラスよけに使う。カラスが近づいてきたら、声を出すか、光を出して追い払う(兵庫県・男性)」目からビーム、のイメージですね。
「人感センサーも良いですが、停電時に点灯するライトや震災時など非常警報と連動して知らせる警報等も良いのでは。当家のエレベーターは停電時に自動点灯するパナソニックの四角のライトを使用しています(愛知県・男性)」防災グッズにするアイデアもたくさんいただきました。
▼そのほかにいただいたアイデア▼
「留守番カメラ、あるいはドライブレコーダー。留守中のペットの様子が見れたり、車に取り付けたらドライブレコーダーになるようなもの(北海道・女性)」留守番カメラのアイデアもたくさんいただきました。
「こんにちわ。僕、聴覚障害なので玄関からピンポーンが全く聞こえません。なので玄関のセンサーを入れて、ATOMくんの目が光る、またはフラッシュを入れたい。これあれば凄く助かります。よろしくお願いします(新潟県・男性)」玄関で伝言を伝えてほしい、「おかえり」を言ってほしい、ドアモニターといった玄関まわりのグッズのご意見も多数。
「AMとFMを組み込み、卓上型ラジオとしたらいかが。プレゼントの音声時計とも、並べ飾る事も、素晴らしいかもね(千葉県・男性)」ラジオにしたいという意見も多く、確かに胸のハートをクリクリっと回して選局するとかわいいかも! インターネットラジオにつながるといい、というご意見もいただきました。
あとAmazonやGoogle、LINEなど、相次いで商品が発表されているスマートスピーカーにならない?というご意見も。あ~開発費が湯水のようにあればなぁ~。
シブガキの心に刺さったのは「仏説阿弥陀経を唱和してくれるATOM(兵庫県・男性)」と「イビキや寝言を録音してくれるATOM(千葉県・男性)」というアイデアでした。
さて、以上のようなアンケート結果になったのですが「チェックスタンドはこのまま残したい」、「完成後にサーボモーターを交換するとき、チェックスタンドが必要なのでは」といったご意見もいただいております。こちらの意見についてお答えいたします。
まずチェックスタンドは50号で一度解体し、本体に必要なパーツを取り出すことになります。ですが、チェックスタンドを今の姿に戻したいという方は、年末からパーツ販売がスタートしますので、そこで必要なパーツを購入いただけば、再度組み立て直すことができます。
サーボモーターのID書込みに必要なのは、サーボモーター用テスト基板と電池ボックスの2つだけです。この2つがあれば、IDの書込みや動作確認作業が行えます。大変身企画の追加パーツキットでは、今使っている電池ボックスを使用する可能性がありますので、その点の課題をクリアできるように考えたいと思います。
最後に、本当にみなさんのATOMへの愛があふれるお答えに、心より感謝しております。このアンケート結果をもとに、追加パーツキットの企画を進めて参ります。もちろん1番を取った企画は有力ですが、開発費やキットにしたときの値段など、さまざまな検討を加え、本当に実現できるか最終的に決定をいたします。
残念ながら、追加パーツキットの発売なし、という可能性もまだまだあります。ですが担当者を筆頭に頑張っております。企画が決まり次第、このメールマガジンで発表いたしますので、お待ちいただけますようお願いいたします。
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03…4コマ漫画「ATOM製作記 その5」を配信します
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連載漫画「ATOM製作記 ~昼下がりの赤いエラー~」好評連載中です! 浜工作さんへの対抗心、そして孫娘のために! とATOMの組み立てに挑戦する島じいさん。すっかりATOMの魅力にハマったようですが、心境に変化……?
▼マンガ(連載第5回)はページの一番下にあります▼
マンガ/オイユウタ●秋田県出身。「第二回少年ジャンプに絶対載るギャグ賞」にてNo.1を受賞し、「4プラ(4コマ+)」でデビュー。メタルとゲームをこよなく愛する。
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第9回目のメールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」は、いかがだったでしょうか? 第10号の配信は第26号の発売時期(10月18日ごろ)を予定しています。