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2017年09月20日発行●メールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」第8号
このメールマガジンでは、「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」をご購読されているみなさんに、ATOMについての情報をお届けします。
【 目 次 】
01…組み立て前に準備しておくこと
02…中継ハーネスを巻きつける時のコツ
■02-1■ここが山場/巻き付け方
■02-2■まだまだ山場/肩ディスクと肩フレームの合体
03…出来上がりのチェックポイント
04…「これでいいの?」に、お答えします
05…ライバル島と張り合う浜工作! 漫画「ATOM制作記 その4」配信
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01…組み立て前に準備しておくこと
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こんにちは、シブガキです。先週の21号に充電用ATOM専用チェアの応募ハガキが付きました。毎週応募券を切り取って、応募ハガキに貼るのを忘れずに!“あとで”と思って応募券を捨てちゃった、という事がないようにしてくださいね。
さて22号では、12号で組み立てた右肩ディスクと対になる左肩ディスクを組み立てます。一度は経験している肩ディスクの組み立てですが、右肩と左肩では大きく異なる点が2つあります。
<1>中継ハーネスの肩ディスクへの巻きつけ方が異なります。
・肩ディスクの穴に、中継ハーネスを左から右へ通します。
・肩ディスクへの巻きつけ方が、「反」時計まわりになります。
<2>左肩用サーボモーター(ID7)の取り付けが、右肩と逆になります。
・サーボモーターの白い0点が最上部にきていることを前提に、肩ディスクの「L」側の切り欠きから0点が見えるように組み立てます。
「右肩を2つ作ってしまった!」ということにならないよう、気を付けましょう。
今回も、右肩ディスクの組み立てた時と同じように、油性ペンでパーツに目印を付けると、作業がしやすくなります。22号マガジンP8-9で詳しく説明していますので参考にしてください。あわせて、組み立て前に済ませておきたいことが2つあります。
●ID=7のサーボモーターを縦に置いた時、白点(0点)が最上部にくるようにしておく。
最上部に白点(0点)が来ていなければ、サーボモーターをチェックスタンドに繋ぎ、動作確認を行ってください。それで0点が正しい位置(最上部)になります。
[ID=7の動作確認](チェックスタンドに接続後)ツマミの10桁を「0」、1桁を「7」にする→電源ON→動作確認ボタンを押すとサーボモーターが動く→停止したら電源をOFFにしてチェックスタンドからハーネスを外す
●肩ディスクの軸穴に、サーボモーターの出力軸を押し込む作業のテストをしておく。
右肩の時に苦労された方、多いのではないでしょうか? ここ(22号マガジンP6の工程10~11)で大変な思いをする前に、一度テストをしておきましょう。
テストとは、中継ハーネスを巻きつける前に、肩ディスクをサーボモーターに押し込み、その感触をつかむことです。ギアの歯をうまく噛み合わせ、切り欠きから0点が見えるように調整しつつ、強めに押し込みます。
サーボモーターを机に置き、出力軸に対して肩ディスクを垂直に、まっすぐ両手で押し込みましょう。肩ディスクが斜めになっていると、うまく入りません。テスト後に肩ディスクを取り外す時も、垂直にまっすぐ抜きます。抜けにくいですが、一気に引き抜いてください。
そして、このテストは一回で十分です。何回も行うとギアの噛み合わせがゆるくなることがあります。
22号の全体のチェックポイントを、以下のリンク先で図説しています。最初に目を通しておくと、今回のメールマガジンの内容が分かりやすくなります。
≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫ 02…中継ハーネスを巻きつける時のコツ ≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫≫
それでは組み立てに取りかかりましょう。まず第22号のマガジンP4の工程1~3です。
1)準備で書いた「L」と「R」の文字が手前に見えるように、右手で肩ディスクを持ちます。この時、文字がさかさまになるように持ちます。
2)左手で中継ハーネスを持ち、下の四角い穴の裏から表へ(左から右へ)通します。中継ハーネスは両端どちらも同じ作りですので、どちらを差し込んでも大丈夫です。
3)穴から中継ハーネスを8センチ出します。第22号マガジンP4に物差しが印刷されていますので、それで測ってください。22号マガジンP8の「ワンポイント2」のように、マスキングテープで仮止めをすると作業が楽になります。
4)肩ディスクを裏表ひっくり返します(油性ペンで書いた文字が見えなくなります)。
■02-1■ここが山場/巻き付け方 中継ハーネスを肩ディスクに巻きつけていきます(第22号マガジンP5参照)。
<注意>--------------------------------
巻きつける中継ハーネスは“測った8センチ側”ではありません。もう一方の長い側です。巻きつける軸が、測った8センチ側にある場合、中継ハーネスの穴の通し方が間違っています。
●動画で見ると分かりやすい●
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1周目)軸に「反」時計回りで、きつめに巻く 2周目)軸の左右にある支柱ごと「反」時計回りで、きつめに巻く 3周目)2周目の外側に「反」時計回りで、ゆるく巻く
4周ではなく3周です。中継ハーネスを時計回りで巻くと動作不良を起こしたり、ATOM完成後に断線を招きます。必ず「反」時計回りで巻いてください。
さて、右肩の時と同じ内容になってしまうのですが、よくある質問の回答を再度掲載いたします。
【問1】1周目、2周目をきつく巻いているのに、3周目をどうゆるく巻けばいいの?
【答1】コツは左手の親指の爪です。2周目をきつく巻き終えたところで、左手の親指の爪で軸に押し付けて緩まないようにし、3周目のコードは左手の親指の腹で押さえます。
【問2】1周目、2周目をきつく巻いても、3周目をゆるく巻いたら、全部ゆるくなる。
【答2】はい、指を離すとゆるくなります。ゆるくなっても構いません。この次の工程で肩ディスクと肩フレームを合体させます。この時に「肩フレームと支柱」の間に、中継ハーネスを挟まないことが大切なのです。最初の1周目2周目をきつめに巻いておくと、挟みにくいのでこういう巻き方をするのです。
【問3】3周目をゆるく巻くって“どれくらいのゆるさ”なの?
【答3】第22号マガジンP5の「中継ハーネス3周目の巻き付け方」の写真のように、肩ディスクをもちます。そして、3周目の中継ハーネスが上の四角の穴と、肩ディスクの外周の間を通るぐらいの“ゆるさ”で大丈夫です。あとで微調整もできるので、そんなに神経質にならなくても大丈夫です。
■02-2■まだまだ山場/肩ディスクと肩フレームの合体 肩ディスクと肩フレームを合体させます。
5)右手で、肩フレームを持ってください。この時、油性ペンで縦棒の出っ張りを塗った方を手前の面にしてください(左右の出っ張りのうち、マジックで塗った方が右側になります)。
6)3周目を巻き終えた側の中継ハーネスを、肩フレームの「凸」穴に、裏から表へ通してください。
7)肩ディスクと肩フレームを重ね合わせます。先の【問2】にあったように「肩フレームと支柱」の間に中継ハーネスを挟まないように注意!
ここで肩ディスクと肩フレームは「パチンッ」とハマるわけではなく、グラグラしています。さらに、2つのパーツには“すき間”もあります。不安に思われるかもしれませんが、それで大丈夫です。
8)第22号マガジンP5の工程9の小さい方の写真を見てください。肩ディスク(上フタ側)の小さな切り欠き左右2カ所が、肩フレーム(受け側)のコの字形の切り欠きの中央にくるように調整してください。
9)第22号マガジンP6の工程10の左側の写真のように、パーツを置いてください。
10)肩ディスクの中央の軸穴に、ID=7のサーボモーターの出力軸を押し込みます。
この時、肩ディスクのL側の切り欠きから、サーボモーターの0点が「ばっちり」見えるように押し込んでください(第22号マガジンP6の工程10右端の写真参照)。先にテストした要領です。ここ大事です。
12)肩ディスクがサーボモーターにガッチリ入ったら、肩フレームのコの字の切り欠きにサーボモーターがハマるように、肩フレームを調整してください(第22号マガジンP6の工程12を参照)。ちゃんとハマると、あなたが油性ペンで塗った縦棒の出っ張りがサーボモーターで隠れて見えなくなっているはずです。
■■山場終わり■■
それではちゃんと組み立てられているか、確認しましょう。
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03…出来上がりのチェックポイント
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出来上がったといっても、まだビスを留めていません(第22号マガジンP6の工程13)。このビス留めは、以下のチェックがすべてクリアされてからで大丈夫です。
重要====================================
チェックする時は、以下のように置いてチェックします。
●肩ディスクの右側に少しはみ出したサーボモーターが見える状態。
●サーボモーターのハーネスが、左側に伸びている。
●写真で見るとこんな感じ●
上記のように置いて、
・肩ディスクの「L」と「R」の文字の向き
・中継ハーネスが飛び出す穴の位置
・中継ハーネスが飛び出す方向
の3つのポイントで、間違って組み立てていないかを確認します。
そのうえで、「第22号 左肩のディスク組み立てチェックポイント」にある「出来上がりのチェック」を参照しながら進めてください。 ※右の肩ディスク組み立ての時の経験を踏まえ、少しチェック方法を変えています。 ========================================
■チェックするポイント1
「L」と「R」の文字が、ちゃんと上向きに見えている。「L」と「R」の文字がさかさまになっていると、肩ディスクとサーボモーターの取り付けが、逆になっています。第22号マガジンP6の工程10からやり直してください。
■チェックするポイント2
表面の四角の穴から約8センチ、中継ハーネスが出ている。
■チェックするポイント3
右手の人差し指と親指で「L」の字を作り、左肩のディスクに重ねてみてください。表面の四角い穴から8センチ飛び出している中継ハーネスが親指の方向に、裏面の凸穴から飛び出している中継ハーネスが人差し指の方向に伸びている。
●写真で見るとこんな感じ●
この時、中継ハーネスの両端が下の穴から伸びている場合、第22号マガジンP4の工程2で、中継ハーネスの通す穴を間違えています。ここからやり直してください。
また中継ハーネスの両端の飛び出す方向が、表面の四角い穴から8センチ飛び出している中継ハーネスが人差し指の方向に、裏面の凸穴から飛び出している中継ハーネスが親指の方向に向いていた場合、時計回りに巻いてしまっています。「反」時計回りに巻き直してください。
■チェックポイント4
肩フレームのコの字の切り欠きに、サーボモーターがきっちり入っている。多少のガタツキがあっても、この切り欠きからサーボモーターが外れなければ大丈夫です。
※手首を返して裏を覗くと、最初の準備で油性ペンで塗った縦棒の印が見えなくなっています。
■チェックポイント5
(上蓋状態になっている)肩ディスクだけを、「反」時計回りに300度(360度ではなく300度です)回転させてください。300度というと上の四角い穴(中継ハーネスが出ている穴)が、時計で12時の場所にありますから、これを「反」時計回りに2時の位置まで回します。
この時、肩フレームも一緒に回そうとすると動きません(もし動いたらチェックポイント4がおかしいことになります)。そのうえで、チェックポイント1~4に問題がないのに、うまく回らない場合、原因は1つです。
中継ハーネスを肩ディスクに巻きつける時の3周目での「ゆるさ」が足りなかったのです。でも大丈夫です。裏の「凸」穴に少し中継ハーネスを押し込んで「ゆるさ」を作ってください。それで300度スムーズに回転すれば問題ありません。
<注意>--------------------------------
回転のチェック後は、忘れずに、元の定位置(LとRがちゃんと上向きの位置)に戻してください。そのうえで最後に3×8ミリビスでサーボモーターをビス留めしてください。
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04…「これでいいの?」に、お答えします
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【問4】「凸」穴から出ている延長ハーネスは、何センチ出ているのが正解なの?
【答4】「お答えするとすれば」という前置き付きで10~15センチくらい。この延長ハーネスはボディと繋げる来年の夏以降に、「チェックポイント5」のような感じで微調整しますので、現時点で神経質になる必要はありません。
【問5】肩フレームが、なんだかガタガタしてるけど大丈夫なの?
【答5】肩ディスクが、サーボモーターの出力軸の奥までしっかり入っていれば大丈夫です。あと、肩フレームのガタガタも、サーボモーターがコの字の切り欠きから、ズレない程度のガタガタならば許容範囲内です。ズレるようであればダメです。
【問6】肩ディスクと肩フレームの間のすき間が気になる
【答6】感じとしては、砂を吐き出している時のアサリのように、片口が空いている状態で大丈夫です。狭い方にも1ミリ弱のすき間ができています。さらに広く空いている方から“中のコードが出るかも”くらいのすき間(3~4ミリ)がある。それで問題ありません。
このガタガタやすき間は、第24号の組み立てで解消されます。
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05…ライバル島と張り合う浜工作! 漫画「ATOM制作記 その4」配信
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隣人の島さんとATOMをめぐって火花を散らす浜工作! 連載漫画「ATOM製作記 ~昼下がりの赤いエラー~」エピソード4を配信。
▼マンガ(連載第4回)はページの一番下にあります▼
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第8回目のメールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」は、いかがだったでしょうか?第9号の配信は第24号の発売時期(10月4日ごろ)を予定しています。