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【VOL.5/第15~16号対応】右腕の動作確認、オールクリアを目指せ!

2017年08月02日発行●メールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」第5号


このメールマガジンでは、「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」をご購読されているみなさんに、ATOMについての情報をお届けします。


【 目 次 】
01…16号 記載内容のお詫びと訂正
02…4コマ漫画「ATOM制作記」を開始します
03…15号 右肩組み立てのコツを解説
04…テスト基板からコネクターが抜けない時
05…右肩の動作確認のチェックポイント
 ■05-1■エラーの種類を見分ける方法
 ■05-2■中継ハーネス経由の動作確認で忘れないでほしいこと
 ■05-3■動作確認時の持ち方と動きのチェックポイント
 ■05-4■いきなりエラーが出てもめげない

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01…16号 記載内容のお詫びと訂正
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平素は「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」をご愛読いただきまして、ありがとうございます。


8月1日発売の16号におきまして、8ページ「肩の動作角度を見る」の説明に誤りがございました。サーボモーターの正しい動作の順番は、下記リンクのような流れになります。


16号のマガジンにも訂正とお詫びのチラシを封入させていただきましたが、改めて読者の皆さまにご迷惑をおかけいたしましたことをお詫びいたします。


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02…4コマ漫画「ATOM制作記」を開始します
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少しでもみなさんにこのメルマガを楽しんでもらえるよう、新しい試みとして4コマ漫画の連載を始めることにしました。ATOMを組み立てる時のワクワクや、時にイライラ、「コノヤロー!」も代弁する内容にしたいなと思っています。


主人公はATOMを作っている「みなさん」の代表・浜工作さんです。あくまで「みなさん」の代表なので、偶然あなたの経験したことが描かれていても「あ〜、みんな同じところで苦労してるんだな」と思ってくださいね。といいますか、本当にみなさん同じところで苦労されてるんですよ。


▼マンガはページの一番下にあります▼


しばらくしてからFacebookやTwitterなどでも公開していく予定です。よろしくお付き合いください。


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03…15号 右肩組み立てのコツを解説
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こんにちは、講談社のシブガキです。ついに右腕が完成する16号です。今週は工程がとても多く、ひとつひとつを確実に行わないと、エラーが出て混乱します。慎重にお願いしますね。さて16号対策の前に、ひとつ前の15号「右肩を組み立てる」について、コツをお伝えします。


12号で組み立てた右肩ディスクは、ピタリとハマらずにパーツ間にスキマがありましたよね? この15号マガジンP6〜8の工程1〜7で、そのスキマを解消します。


少し難しいのが、肩カバーの溝に右肩ディスクをハメ、ID5のサーボモーターを取り付ける工程1〜5です。うまく進められない方は、以下の流れで一度試してみてください。ポイントはコードを先にさばいて、後で各パーツをハメるということです。


1)工程1の取り付け位置の確認を行ったら、先に中継ハーネスを右肩カバー(A)に通します。この時、右肩ディスクは右肩カバーの溝にハマっていなくてもいいです。


2)さらにID5のサーボモーターのハーネスを、右肩カバー(A)に通してから、ID5のサーボモーターを取り付けます。この時、先に通した中継ハーネスがサーボモーターの下敷きにならないよう、注意してください。


3)次に右肩ディスクを、溝の突起にうまく噛み合うよう調整しながら、サーボモーターの底面に沿うようにしてハメてみてください。つるんと肩ディスクが肩カバーの溝にハマるはずです。そして工程5のチェックを行ってください。


この時点で、右肩カバーの溝にきっちり肩ディスクがハマっていれば、工程6〜7も比較的にすんなり進みます。


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04…テスト基板からコネクターが抜けない時
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最近サポートセンターによく寄せられるご相談が、テスト基板からハーネスが抜けないというものです。


サポートセンターでは
・ハーネスのコネクターの左右をつまみ、左右に揺らすようにして引き抜いてください
もしくは
・ハーネスのコネクターの上下をつまみ、上に押し上げるようにして引き抜いてください
と、お伝えしています。


実際のところ、どちらにしても引き抜くには力がいります。しかし、それは確実に通電させるために、ガッチリ接続されていることをご理解ください。しっかり入っていないと、ID書込みや動作確認の失敗につながってしまうのです。


何度か抜き差しを繰り返すことで、多少は抜きやすくなります。また、ご自身の判断で小さなラジオペンチを使用されている方もおられるようですが、使用にあたってはコネクターを破損しないよう、十分気をつけてください(ニッパーは絶対使用しないでください)。


もうひとつテスト基板を使わずに、延長ハーネスを使用するという方法があります。延長ハーネスは、その名のとおり、差し込み口を延長するためのハーネスです。13号で作った延長ハーネスをテスト基板に差し、3連ハブ基板を中継してサーボモーターのID書込みや動作確認を行うことができます。


テスト基板と3連ハブ基板、どちらの方がハーネスを引き抜きやすいかは、意見の分かれるところですが……。3連ハブ基板の方が力を入れやすく、ケーブルの抜き差しがラクなように、シブガキは感じます。一度お試しください。


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05…右肩の動作確認のチェックポイント
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「16号はこの夏の最大の山場!」と、前号のメールマガジンでお知らせしましたが、シブガキは「ちょっと煽り過ぎたかな」と反省しています。この山場に向けて、16号マガジンの組み立てページは、あらゆる状況、原因を想定して作り込んでいます。しっかりと読み込んで確認作業を行えば大丈夫です。


16号の動作確認でエラーが出たとしても、7号のチェックスタンドでエラーが出た時よりも、「原因の特定」や「改修」は簡単です。


エラーが出た場合の大まかな流れは以下のとおりです。
1)エラーの症状から原因を特定する。
2)原因部分までバラして、改修する。
3)もう一度組み立て、動作確認をする。


今回の「ATOMオーナーズ通信」は、この1〜3のお手伝いをすべく、16号マガジンを教科書にしつつ、書き進めたいと思います。


■05-1■エラーの種類を見分ける方法


16号でエラーが出る場合、エラーは3種類に分けられます。これをしっかり見極めれば、原因を特定することもできます。


【1】少し動いたが途中でエラー
【2】動作確認ボタンを押しても全く動かずエラー
【3】電源をオンにしただけでエラー


詳しく説明していきます。動作確認ボタンと間違えて、ID書込みボタンを押していたというのはナシですよ。ちゃんと動作確認ボタンを押してください。


【1】少し動いたが途中でエラー


<症状>ツマミを10の桁を「0」、1の桁を「確認するIDのナンバー」にして、電源をオン。赤と緑のLEDが一秒ほど点灯して、消える。動作確認ボタンを押す。すると動作が途中でストップし、しばらくして赤のエラーが点灯する。これは「惜しいエラー」です。


<解説>サーボモーターとハーネスの取り付けはOK、ID書込みもOK。しかし、以下の2つの理由から、本来動くべきところまで動けず、エラーが出ているのです。考えられる原因は2つです。


【原因1-1】サーボモーターの0点(白い点)とサーボホーンの切り欠きがズレている。
<対処法1>ID5とID6に関しては、分解してサーボホーンを取り付け直します。
<対処法2>ID4に関しては、右肩ディスクの取り付け直し。


【原因1-2】樹脂パーツの切り欠き位置と0点(白い点)が正しい位置関係になっていない。
<対処法>4本のビス留めを正しい位置でやり直し。


<参考>この[少し動いたが途中でエラー]は、16号マガジンのP11の[A][B]を参考に改修してください。


【2】動作確認ボタンを押しても全く動かずエラー


<症状>ツマミを10の桁を「0」、1の桁を「確認するIDのナンバー」にして、電源をオン。赤と緑のLEDが一秒ほど点灯して、消える。動作確認ボタンを押す。すると右腕は全く動かずにエラーが点灯する。これは「サーボモーターまわりのエラー」です。


<解説>これまでメールマガジンでも、何度か対処法をお伝えしてきましたが、サーボモーターとハーネスの取り付けミス、もしくはID書込みのミスです。そして、ごく稀ですが間違ったIDを書き込んでいる可能性があります(この場合のみ初期化が必要)。


【原因2-1】サーボモーターとハーネスの取り付けをミスしている。
<対処法1>16号マガジンのP12の[D]を参考に取り付け直してください。


【原因2-2】サーボモーターのID書込みが完了していない。もしくは間違ったIDを書き込んでいる。
<対処法1>16号マガジンのP12の[E]を参考に、再度ID書込みを完了させてください。


【3】電源をオンにしただけでエラー


<症状>ツマミを10の桁を「0」、1の桁を「確認するIDのナンバー」にして、電源をオン。赤と緑のLEDが一秒ほど点灯して、消える。すると動作確認ボタンを押す前に、エラーが点灯する。これは「電池エラー」です。


<解説>チェックスタンドの電池消耗は早いです。こまめに電源をオフにしている皆さんも、そろそろ電池が無くなるころです。一度チェックスタンドの電池ボックスを開けてみて、電池の向きが間違っていたり、ボックスから電池が浮き上がっていなければ、新品のアルカリ乾電池に交換してください。


■05-2■動作確認時の持ち方と動きのチェックポイント


16号のマガジンにも書かれていますが、動作確認時の腕の持ち方は重要です。持ち方によっては、サーボモーターの動力が最大限発揮されず、正しい動きをしないことがあるからです。


また、動きのチェックポイントとして、大事なのは「マガジンに書いてある角度まで動くか?」ということです。その動きの途中、若干カクッカクッとした“ぎこちなさ”を感じても、気にする必要はありません。大切なのはあくまで「どこからどこまで動くか」です。


なぜ“ぎこちなさ”があっても大丈夫かというと、それは電池の電圧のせいだからです。完成後、ATOMはバッテリー(リチウムイオン電池)の正常な電圧で動きますが、今の腕はその電圧よりも低い電圧(乾電池)で動かしているため“ぎこちなさ”を感じる場合がある、ということなのです。


■05-3■中継ハーネス経由の動作確認で忘れないでほしいこと


16号マガジンの組み立てページどおりに進めていれば、まず間違わない事なのですが、シブガキ自身がやってしまったミスです。16号マガジンのP8、工程33〜34をすっ飛ばして動作確認を行い、エラーを出してしまいました。


中継ハーネスの茶色のコネクターを見て、3連ハブ基板を取り付けずに「これをテスト基板用延長ハーネスと接続すればいいのね」と、直接つなげてしまったのです。まさに早とちりです。同じ色のコネクター同士をつなげばいい、という思い込みがミスにつながりました。


今回は動作確認ばかりで「組み立ては最後の右上腕カバーを取り付けるだけ」と、思っていると、工程33〜34の重要な組み立てをすっ飛ばしてしまいます。気を付けてください。


■05-4■いきなりエラーが出てもめげない


「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」の編集長は、16号の一番最初のID6の動作確認で[少し動いたが途中でエラー]を出し、「もうイヤー! 分解するのイヤー!」と叫んでいました。確かに、いきなりエラーが出ると気持ちがしぼみますよね。


そんな時は一旦、次のID5、ID4の動作確認に進んでみましょう。ちゃんと動いたり、エラーが出たりすると思います。その時に「■05-1■エラーの種類を見分ける方法」を参考に、それぞれのIDで出ているエラーが、【1】〜【3】のどのタイプのエラーなのか観察しメモしておくのを忘れないでください。


中継ハーネス経由の動作確認の前まで、つまりID6、ID5、ID4の動作確認を終えたら分解、確認作業です。手順はP13に従います。ここで大切なのは、エラーが出たサーボモーターに必要な分解・確認作業工程だけを行えば、エラー原因の特定と改修が可能だということです。


つまり
・ID6でエラーが出た場合→P13工程1〜7
・ID5でエラーが出た場合→P13工程8〜13
・ID4でエラーが出た場合→P13工程14〜16
で、それぞれエラー原因を特定し、改修することが可能です。上記の工程もエラー原因の種類によっては、工程のすべてを行う必要はありません。


ちなみに編集長のエラーの原因は、肘部分(右上腕フレームと右前腕)のビス留めを、関節を曲げた状態で取り付けていたためでした。ですので16号P13工程1〜4まで行い、第10号の工程4〜7をやり直してエラーを解消しました。


それから最悪の状況としては、ID6、ID5、ID4すべてが[【2】動作確認ボタンを押しても全く動かずエラー]という場合が想定されます。その場合、原因は


1)動作確認ボタンと間違えてID書込みボタンを押している
2)サーボモーターとハーネスの接続方法を間違っている
3)IDの書き込み方を間違っている


のどれかです。2と3の場合、改めてP12のDとEを熟読し、じっくり取り組んでください。


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第5回目のメールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」は、いかがだったでしょうか?
第6号の配信は第18号の発売時期(8月23日ごろ)を予定しています。



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