©TEZUKA PRO/KODANSHA
2017年07月19日発行●メールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」第4号
このメールマガジンでは、「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」をご購読されているみなさんに、ATOMについての情報をお届けします。
【 目 次 】
01…組み立ての頼りになるブログと動画を紹介!
02…組み立てミス回避大作戦
■02-1■組み立て前の準備編
■02-2■サーボモーター編
■02-3■エラー編
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01…組み立ての頼りになるブログと動画を紹介!
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こんにちは、講談社のシブガキです。13号14号の組み立てはいかがでしたか? 簡単でしたね。14号のサーボモーターのID書込みも、これで4回目ですから「もう慣れたよ」という方も多いのではないでしょうか?
さて「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」編集部では、「組み立て方をどうお伝えすれば、少しでも分かりやすくなるだろう?」と日々考えています。ですから、毎号の反響も大変気になります。
購読されている方のブログや動画をチェックしては「あ〜、その工程が難しかったかぁ」とか、「おっ、褒められちゃった」と、一喜一憂しています。
そこで今回は、編集部がおススメする“購読者による組み立てブログや動画チャンネル”を紹介したいと思います。ネット上にはかなりの数の、こうしたブログや動画チャンネルがあるのですが、今回は「組み立てに役立つ+α」という点で選ばせていただきました。
ここで紹介するブログや動画チャンネルは、組み立て技術が高く、内容も分かりやすいものばかりです。ちょっとした組み立てのコツも教えていただき、シブガキも「なるほど!」と膝をポンっと叩いております。
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●エクスウェア株式会社「ATOMが社員になるまで」
Pepperのアプリをはじめ、さまざまなシステムを開発されているエクスウェア株式会社さん。完成したATOMは、社員として採用されるそうです。うらやましいです。
▼公式サイトのトップはコチラ▼
https://www.xware.co.jp/index.html
こちらのサイトでは、マスキングテープを使った組み立て方など、使える技が盛り込まれています。7号のチェックスタンドでエラーが点灯したときの対処方法とか「そう、そうして欲しいんですよ!」と、シブガキ感激。
▼ATOMの記事はコチラ▼
https://www.xware.co.jp/service/robotics/blog/index.html
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●スタジオ・ビートニクス「コドモとアプリ」
子供にプログラミングを教えたり、子ども向けのアプリを制作されている会社「スタジオビートニクス」の代表・稲福浩一さんのブログ。小学4年生の娘さんと作っておられます。
▼公式サイトのトップはコチラ▼
http://studio.beatnix.co.jp/
こちらのブログは、なんといっても写真がキレイで、大きくて、分かりやすい。マガジンの写真が小さいと思われている方にオススメです。さらに公式組み立て動画のリンクも貼っていただいて、痒いところに手が届く感じです。
▼ATOMの記事はコチラ▼
http://studio.beatnix.co.jp/category/kids-it/hardware/my-first-atom/
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●犬飼裕治「YUJIの、とろくさい日記」
知る人ぞ知る、組み立てパートワークの達人のブログです。改造も得意な犬飼さん、やっぱりATOMも改造されるんでしょうか? シブガキはドキドキ、ワクワクしながらブログを読ませていただいてます。
▼サイトのトップはコチラ▼
http://yuji.moe-nifty.com/blog/
数々の組み立てパートワークを作られているので、解説やパーツについての評価が鋭い! 購読されているみなさんも、「そのとおり!」と共感される部分が多いのではないでしょうか。ビスの締め方の強弱を、材質から読み取っておられるところなんて、さすがです。
▼ATOMの記事はコチラ▼
http://yuji.moe-nifty.com/blog/cat24081127/index.html
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●YouTubeチャンネル「どーみんべーす」
フィギュアやポケモンのTOY紹介のほか、組み立てパートワークを含むロボットの動画を制作されています。ロビ2も制作されているので「正直、どっちが難しいですか?」と、訊きたくなるシブガキです。
▼動画チャンネルはコチラ▼
https://goo.gl/ooYtJm
マガジンの内容から、毎号のパーツの確認・紹介、もちろん組み立てまできっちり押さえた親切な構成。どーみんべーすさんが作りながら、解説してくれるところが分かりやすい。特に組み立てが難しい局面の解説がリアルです。
▼ATOMの組み立て動画はコチラ▼
https://goo.gl/LmWxog
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●YouTubeチャンネル「ちえこうすい」
昭和とフォークソングを愛するうすいちえこさん。第5号からの組み立ての様子を動画で公開されていますが、手元が映らないので、お手本にはなりません! ですが、ATOMを組み立てている人にだけ分かる、この抜群の面白さ。必見です。
「あ、ネジが飛んだ」「ハーネスが抜けないよ〜、手が痛いよ〜」「これで1万円かぁ〜」「今週はこれだけ? 細かく分けるよねぇ〜」と、作りながらボヤきまくるうすいさん。ATOMを組み立てている方は「ある、ある! そうだよねぇ」と共感し、シブガキなどは「今週も間違ってない。大丈夫!」と、応援したくなります。がんばれ、うすいさん。
▼動画チャンネルはコチラ▼
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今回はお手本になるブログや動画チャンネルを中心に紹介しましたが、また機会があれば違う角度の切り口で、ブログや動画を紹介したいと思います。
また「組み立て仲間が欲しい」という声も、たくさんいただいています。組み立てている皆さん同士がうまく繋がれば、組み立てはもっと楽しいものになるはず。ネット、ネット以外に関わらず“助け合いたい”“交流したい”と考え、何か実行される方がいらっしゃいましたら、シブガキ応援させていただきますよ。
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02…組み立てミス回避大作戦
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さて、大切な発表があります。それは……
第16号は、この夏の最大の山場だということです!
サーボモーターのID=6、ID=5、ID=4の動作確認。
さらに3連ハブ基板経由での動作確認。
この正念場をクリアするために、総点検の意味合いも込めて、今回のATOM通信は「組み立てミス回避大作戦」特集です。もしこれを読んで思い当たる節があれば、再度チェックしてくださいね。
■02-1■組み立て前の準備編
まずは組み立て準備編です。準備万端であれば、気持ちに余裕が生まれます。その余裕がミスを減らしてくれます。
【01】組み立ては底浅の箱の上で行いましょう。
「作業中にビスが飛んで、失くした」という方がおられます。年末か年始の開始を目指して、現在パーツ販売を計画しておりますが、ビスの販売は予定していません。ですのでビスを見失わないように、少し大きめのお饅頭が入っている菓子箱のような、底浅の箱の上で組み立てることをオススメします。
【02】一気に組み立てる時も、開封は1号ずつにしてください。
ある程度まとめて一気に組み立てる方。箱の開封は必ず1号ずつお願いします。特にビスをまとめて開封し、ビスケースに入れることは避けましょう。「ビスが足りない」となった場合、どこで間違ったビスを使用しているか、分かりにくくなります。
【03】開封したら、まずパーツが揃っているかをチェックしましょう。
サーボホーン、ハーネスローラー、短めのハーネスは失くしがちです。必ず開封時にパーツが揃っているか確認しましょう。さらにパーツは、使用する直前にビニール袋から取り出すほうが紛失防止になります。
【04】組み立てる前に、マガジンの組み立てガイドを一度読みましょう。
ご存知のとおり、ATOMの組み立てには、簡単な号と難しい号があります。さらにパーツを見れば、だいたい「これがこうなるな」と予想もつきます。しかしその予断が、難しい号で“あだ”となります。手順を踏まなかったために、組み直しするハメにならないよう、組み立て前に正しい手順を把握する癖を付けましょう。
■02-2■サーボモーター編
エラートラブルの大半は、このサーボモーターが原因です。「サーボモーターを制する者は、ATOMを制す!」と、シブガキは思います。
【05】絶対に分解しないで!
サーボモーターは超高精密部品です。一度でも分解すると、間違いなく正常動作しません。絶対にしないでください。分解された場合は、再度サーボモーターの号をご購入いただくことになってしまいます。ちなみにサーボモーターはID書込みをするまで、すべて同じ製品ですので、どのサーボモーターの号を購入されても大丈夫です。ちなみにサーボモーターが付属する号は、どの号も同じ値段です。
【06】ハーネスの取り付けをマスターしてください!
サーボモーターに関するトラブル原因の、ほぼ6〜7割はハーネスの取り付け不良です。メルマガ第2号の繰り返しになりますが、取り付け方法を再度掲載します。
1)サーボモーターの3つの小さな金属部分(ツメ)を確認。
2)ハーネスのコネクタ(肌色の部分)に、サーボモーターの3つの小さな金属部分(ツメ)の受け口があるので、これを確認。
3)サーボモーターの3つの小さな金属部分(ツメ)と、ハーネスのコネクタの受け口を噛み合わせ、一番奥まで突っ込みます。
4)噛み合わせた状態で、コネクタを上から押すと「ペチンッ」という感じでハマります。
完ぺきな状態でハマると、ハーネスは少々引っ張っても外れません。この接続部分をスライドさせるような感じで取り付けると思われている方がいますが、それは間違いです。サーボモーターの金属部分(ツメ)と、コネクタの受け口を合わせて突っ込み、上から「ペチンッ」。これをマスターしてください。
●写真で見るとこんな感じ
●
【07】Dカット(0点)の正しい位置で、ID書込みをしましょう。
ハーネスの取り付け不良以外のトラブルの原因。そのほとんどが、このDカット(0点)位置がズレていることによります。サーボモーターを上から見ていただき(FUJISOFT Nidecのロゴが読める状態)、サーボホーンのDカット(ほんの少し平らになっている部分)が、一番上に来ている状態でID書込みをしてください。
ID4(右肩用サーボモーター)の場合は、第11号に入っているサーボモーター(ID4・右肩用サーボモーター)は、第11号の開封時点で0点が正しい位置になっていますので、そのままID書込みを行ってください。
●写真で見るとこんな感じ●
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ちなみに、ID書込みが済んだサーボモーターについては、ロータリースイッチ(つまみ)を動作確認したい番号(ID)に合わせ、動作確認ボタンを押すことで、0点を正しい定位置に動かすことができます。
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【08】ID書込みをしている時、サーボモーターが回っていることを確認しましょう。
ID書込みをする時、緑のLEDが点滅するだけだと思っている方がおられますが、サーボモーターも回っていることを必ず確認しましょう。
【09】ID番号のシールを必ず貼ってください。
貼り忘れている方がいらっしゃいますが、必ず貼ってください。
■02-3■エラー編
赤いLEDが点滅しても、理由が分かれば恐れることはありません。
【10】エラーが出る原因は、ほぼこの7つであることを覚えましょう。
<チェックスタンドの電源を入れると、なにもしていないのに点灯する>
A●電池が減っている。もしくは電池の向きが間違っている(ボックスから浮いている)。
<ID書込み時に点灯する>
B●ID書込みができない状態になっている。
→サーボモーターとハーネスの接続不良
→Dカット(O点)の位置がずれている(上側にきていない)
C●ID書込みボタンと間違えて動作確認ボタンを押している。
<動作確認時に点灯する>
D●動作確認ボタンと間違えてID書込みボタンを押している。
E●ロータリースイッチ(つまみ)を動作確認したい番号(ID)に合わせていない。
F●サーボモーターにIDの書込みが行われていない(ID書込みが行われていない状態)
G●サーボモーターに間違えたIDを書き込んでいる
意外に原因は少ないんです。エラーが出てもあわてずに電源を一度OFFにして、再度ONすればいいのです。そのうえで、ひとつひとつ検証すれば、必ずエラーは解消します。
もうひとつ「ID書込みボタン」を押した時のサーボモーターの動きと、「動作確認ボタン」を押した時のサーボモーターの動きは、違います。その点を理解しておきましょう。
【11】サーボモーターの初期化は、基本的に行わないようにしましょう。
上記のエラーが出る原因に対し、初期化が必要なものは、Gの間違ったIDを書き込んだ時のみです。
【12】チェックスタンドのID2(首)のサーボモーターのハーネスは外しておく。
ID2のハーネスをテスト基板に繋げていて、ほかのサーボモーターと一緒に初期化してしまう事例が頻発しています。基本的にID2のハーネスはテスト基板から外しておいてください。
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第4回目のメールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」は、いかがだったでしょうか?
第5号の配信は第16号の発売時期(8月2日ごろ)を予定しています。