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2017年10月31日発行●メールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」第11号
こんにちは、シブガキです。このメールマガジンは「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」をご購読されているみなさんに、ATOMについての情報をお届けしています。
第11号は右足の組み立てに突入しましたので、改めて基本のサーボモーターのID書込み作業の復習(両足で10個もID書込みをしますからね)と、27号、28号の右足首の組み立てについて詳しく解説します。そしてメルマガアンケート企画の第2弾を行います!
あと読者の方からこんな質問を受けました。
「アトムの両腕が出来あがりましたが、ネジ穴が気になります。ネジ穴に埋められるような、ソフトビニールの、ネジ穴よりほんの少し太いパーツを作ってくれると嬉しいです。長いまま供給してもらえたら、ネジ穴に差し込んで、余った所をカッター等で切ると、お洒落な仕上がりになると思います」
なるほど! と思ったのですが、ネジ穴を完全にふさいでしまうと、修理する時に解体できなくなってしまいます。ネジ穴に関しては、穴をふさぐシールを、最終号あたりで提供する予定です。
【 目 次 】
01…これってどうなる? 28号組み立て完了パーツの次
02…今一度、サーボモーターのID書込みの復習
03…27号、28号の組み立てのチェックポイント
04…アンケート企画第2弾「ATOMに“こう答えてほしい”プロジェクト」
05…4コマ漫画「ATOM製作記 その7」を配信します
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01…これってどうなる? 28号組み立て完了パーツの次
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とうとう右足の組み立てに入りましたが、27号、28号のマガジンの「組み立てガイド」を見て(または、実際に組み立ててみて)、「このパーツってATOM本体にどう組み込むの?」と思った方、多いのではないでしょうか?
「今回のパーツがどう生かされるのか?」をご理解いただくと、より組み立てが楽しくなると思います。来週の29号で提供するパーツに組み込んだ時の写真を、先にお見せしましょう。
(来週の29号を組み立てた時)
27、28号の組み立て部品は右足首です。人間の体に例えて説明すると、地面に右足を付けた状態で、右膝を左右に振る時の足首の動きをID14が担当します。そして右膝を前後に倒す時の足首の動きをID13が担当します。
(ID14の右足首の動き)
パーツの役目をお分かりいただけたでしょうか?
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02…今一度、サーボモーターのID書込みの復習
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両脚に組み込まれるサーボモーターは全部で10個。各サーボモーターの動作確認が、11月14日発売の30号から順次行われます(詳しくは26号組み立てガイドP7を参照ください)。その度にエラーで悩まされると、組み立ても楽しめません。そこで、もう一度サーボモーターのID書込みを完璧にできるように復習しておきましょう。
■ID書込みの復習■
まず、サーボモーターにサーボホーンを取りつける時、切り欠きから0点(白い点)がバッチリ見えるようにすること。ギアひとつ分のズレもないようにしてください。
サーボモーターのID書込み時の注意点は以下の3つ。
<1>Dカットが、必ずサーボモーターの最上部にあること。
このDカットが左右に大きくズレていると、ID書込み時にエラーが出ます。ズレている場合は、ドライバーでサーボホーンを止めているネジを回して調整してください。
<2>ハーネスはサーボモーターの3つのツメに噛み合わせ、奥までハメて上から押し込む。 正しくハメると、少々引っ張ってもハーネスが抜け落ちることはありません。ただし、何度も付けたり外したりを繰り返すと、コネクタが破損するので注意しましょう。
<3>チェックスタンドの操作を確実に!
1,ロータリースイッチの番号をきちんとIDに合わせる。
2,チェックスタンドにハーネスを繋ぐ。
3,電源ボタンをONにする。
4,赤と緑のランプが点いて消える。
5,ID書込みボタンを押す(間違えて動作確認ボタンを押さない)。
6,サーボモーターが1分ほど動く。
7,サーボモーターが止まったら電源をOFF。
この操作のひとつひとつを確実に行いましょう。
「ID書込みの時に、サーボモーターが動いているのかよく見えないんです」という方がおられます。そんな方はサーボモーターの側面を指でつまんで、ID書込みをしてみましょう。サーボモーターが微かに振動しますので、その感触で分かりますよ。
■エラーが出た場合■
チェックスタンドの電源を入れたら、すぐにチカチカ早いエラーが点灯した。
→チェックスタンドの電池が無くなっています。すぐに新品の電池と取り替えましょう。
ID書込みボタンを押したら、チカッチカッとエラーが点灯した。
→エラーが点灯したら電源を一度オフにする
→上記の<1>、<2>、<3>、をもう一度確認する。
■サーボモーターに貼るシールについて■
脚のサーボモーターから新たに、ハーネス接続部分にシールを貼るという工程が増えました。シールを貼るのは、ID書込みが完了してから、というのが決まりです。ID書込み前に貼ると、書込みに失敗した時に、またシールをはがして……と面倒だからです。
このシールは8×3の24枚で1シートになっています。組み立てに使用するのは13枚ですから、11枚が予備ということになります。予備があるとはいえ、失敗するごとに予備が減っていくのは、余裕が削られていくようでよろしくありません。きっちりID書込みが完了してから、シールを貼りましょう。
もし「ID書込みに失敗してるかも?」とか「このサーボモーターにIDを書き込んだっけ?」と不安になった時は、チェックスタンドにサーボモーターを繋げて、ロータリースイッチの番号をIDの番号に合わせて、電源をオンにし、動作確認ボタンを押してください。少しだけサーボモーターが動けば、書込みは完了しています。
では、なぜ脚の組み立てからシールを貼るのか?
ハーネスがしっかり接続されていれば、簡単にサーボモーターから外れない、と先ほど言いました。しかし、腕に比べて脚はハーネスの取り回し方が複雑な部分があり、ハーネスが外れないようにシールを貼るのです。
例えば次号(29号)ではハーネスがこんな感じになるのです。しっかりシールで留めておきたくなりますよね。
それから、サーボモーターに貼るシールは黒シールだけです。黒シールは燃えにくい素材でできた特別なシールです。白テープや、適当に家にあるセロテープを使うとトラブルのもとになります。絶対にやめてください。シールについては26号(10月17日発売号)のマガジンP.8に詳しく説明が載っていますので、読んでください。
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03…27号、28号の組み立てのチェックポイント
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初めての脚の組み立てで、ID書込み以外は初めての工程ばかりの27号と28号です。とまどうところがあるかもしれませんが、いくつかのポイントをしっかりを押さえておけば大丈夫です。
<27号のチェックポイント>
■使うパーツに気を付けよう■
27号に入っているパーツは、27号ですべてを使うわけではなく、半分が28号で使うパーツになります。混乱しないように、先に確認しておきましょう。
<27号で使うパーツ> ※27号マガジンP7の「今号のパーツをチェックしよう」の写真を参照
1 右足首
3 サーボホーン1つ(もう一つは28号で使う)
5 3×8mmビス1本(サーボホーンを留めるビス。もう1本は28号で使い、残り1本は予備)
6 2×4mmビス(黒)4本(残り3本は28号で使い、残り1本は予備)
8 サーボモーター用ハーネス 230mm(袋に赤丸シールが貼ってあるもの)
9 ハーネス固定用シール1枚(黒シール)
後で「パーツが余った!(足りない!)」ということにならないように、最初に27号で使うパーツだけ取り分けておくことをおすすめします。
■サーボモーターと右足首の向きに注意■
ID14を書き込んだサーボモーターに、右足首をビス留めする時の向きに注意しましょう。27号マガジンP8の工程12の写真と、工程15の写真どおりになっているか? そこに注意してください。
チェックポイントは4つ。
1,ID14のサーボモーターのDカットが、一番左に来るように横向きに置く
2,右足首のパーツを裏返し、パーツ番号が逆さに見えるようにして、サーボモーターのネジ穴にかぶせる。
3,右足首の切り欠きと、サーボホーンの小さな突起が同じ位置にくるようにビス留めする。
4,ビスを強く締めすぎてエラーになっている方がおられます。ギリギリと締め上げると、ビス穴が潰れたり、サーボモーターの動作不良に繋がります。
そんなに難しいことではありません。ただし、確実にチェックポイントをクリアしておくことが必要です。上記チェックポイントを写真で確認しましょう。
<28号のチェックポイント>
■白シールの役割と考え方■
28号で初めて白シール(仮止め用マスキングシール)を使用します。28号マガジンP8の工程12とP9の工程17で使っていますが、その目的は3つあります。
1,右足首パーツから飛び出すハーネスを、約6センチ確保すること。
2,右足首内を通るハーネスが、中に組み込むID13のサーボモーターの下敷きにならないようにする。
3,右足首内でハーネスがたるまないようにするため。
3つめの目的には説明が必要かもしれません。実は次号の29号の組み立てに関わる点なのですが、ID14のサーボモーターから右足首に入るハーネスの半円の大きさが大切なのです。29号の足の甲内でこの半円のハーネスが、きつくもなく、ゆるくもなく、絶妙の長さで収まりますので、右足首内で変なたるみがないようにしておきたいのです。
白シールはそんなに粘着力が強いわけではありません。作業中にはがれたりする場合もありますが、上記の3点だけクリアしてあれば特に問題ありません。逆に粘着力が弱いからと言って、市販のセロテープや紙テープで留めたりしないでください。動作不良の原因になります。
■ID13のサーボモーターの収め方■
28号の組み立ては、複雑そうに見えて意外に簡単です。白シールのところでも説明しましたが、ID13のサーボモーターと右足首パーツの間にハーネスを挟まず、マガジンの写真のとおりに組み立て上げればOK。
ハーネスのコードをあちこちに通すため、ちょっと複雑に見えるだけです。マガジンの説明と写真をよく見て、そのとおりに進めましょう。メルマガ用にもう少し写真を撮ってみました。参考にしてください。
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04…アンケート企画第2弾「ATOMに“こう答えてほしい”プロジェクト」
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「チェックスタンド大変身企画」に続いてのアンケート企画第2弾を実施いたします。前号でATOM本体に反映できることを、次のアンケート企画にしたいと言っておりましたが、ズバリ!「ATOMに“こう答えてほしい”プロジェクト」です。
創刊号で「ATOMと話したいこと」を募集していましたが、そこからもう一歩踏み込んで、「こんな言葉を投げかけたら、ATOMがこんな○○答えを返してほしい」というやりとりを募集したいと思います。
この○○というところがミソで、「小粋な」答え、「深い」答え、「ATOMらしい」答え、「思わず納得」な答え、「ほほえましい」答え……などなど、どんな受け答えでもOK。みなさんからいただいた受け答えは、編集部で選考のうえ、採用の際には実際にATOMが話すようにしたいと思います。
どんな些細なやりとりでも構いません。面白い、面白くないで選考したりもしません。みなさんの「思い」がこもっていれば大丈夫。ただし別の人が、ATOMが話すのを聞いて不愉快になったり、傷ついたりする内容は採用しません。また特定の個人名や企業名などを含むもの、著作権に触れるものも採用しません。
採用されたかどうかは、みなさんが実際に組み立てて、話しかけて初めて分かるという仕掛けです(ただしATOMは、ネットと接続する必要があります)。「素敵だな」と思ったやり取りは、メールマガジンのなかで一部を紹介したいと思っています。
でも、いきなり「どんなやりとりでもいいですよ」といっても困ると思いますので、大きなテーマを設定します。これからもテーマを変えて何回か実施したいと、シブガキは思っています。
その第1回目のテーマは「生活について」で、お願いします。
みなさんには、アンケートサイトに書き込んでいただきますが、その書き方はこんな感じです。
1・ATOMが反応する言葉(単語)
2・その言葉(単語)に対するATOMの会話(文・150字まで)
これをセットにして書き込んでください。
第1回目のテーマは「生活について」ですので、朝起きてから夜寝るまでのすべての言葉が対象です。目覚まし、歯磨き、朝ご飯、洗濯、昼寝にお風呂、散歩……。はたまた町内会や、お隣さんといったご近所のこと、公園や駅、病院といった生活にまつわる場所についての投稿もOKです。
毎日の生活にまつわる言葉なら、なんでもOK。その言葉(単語)を聞きつけたATOMが、「こんなことを話したら楽しいな」という会話(文)もあわせて書いてください。例えばこんな感じです
1・は、ATOMが反応する言葉
2・は、その言葉に対して返してくる会話 です。
1・歯みがき
2・塩味の歯磨き粉は、歯ぐきにいいって本当かな?
1・手紙
2・便りがないのは元気な証拠って言うけど、やっぱり便りは欲しいよね。
1・お祭り
2・灘のケンカ祭りって、本当にケンカしてるのかな?
1・勉強
2・もう十分やったよ。だから今日は休もう!
1・裁縫
2・裁縫道具の指ぬきって、おばあちゃんの指輪みたいでステキ。
1回のアンケートに、3つまで会話を書き込めるようにしておきますが、全部を埋める必要はありません。もっと出したいという方は、何回でも応募可能です。応募者の中から抽選で3名様に500円分のQUOカードを差し上げます。
■アンケートの書込みはこちらから■
https://eq.kds.jp/partwork/10813/
「生活について」のアンケート締め切りは11月27日(月)までです。 採用されたやりとりの著作権は、講談社に帰属するものとさせていただきます。
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05…4コマ漫画「ATOM製作記 その7」を配信します
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連載漫画「ATOM製作記 ~昼下がりの赤いエラー~」好評連載中! 手塚先生の漫画に改めてハマってしまった浜家!?
▼マンガ(連載第7回)はページの一番下です▼
マンガ/オイユウタ●秋田県出身。「第二回少年ジャンプに絶対載るギャグ賞」にてNo.1を受賞し、「4プラ(4コマ+)」でデビュー。メタルとゲームをこよなく愛する。
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第11回目のメールマガジン「ATOMオーナーズ倶楽部 通信」は、いかがだったでしょうか? 第12号の配信は第30号の発売日(11月14日)を予定しています。